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2012年02月15日

ヨコワの季節

沖縄はずいぶん暖かい2月。


6年前のちょうど今頃は
長崎県の五島列島沖にいたような気がする。

この時期は
ヨコワ(30〜50センチ位の本まぐろ)
の群れにあたるので
曳き縄を入れて
九州西岸を南北に行き来していたように思う。

ヨコワの季節



この時期の九州は
北西からの冷たい風が吹き荒れる時期で
冬場特有の時化のなかでデッキにいると
どんなに厚着をしても
足先だけは冷たくて
つま先の感覚がなくなり
片足でもう一方の足を踏んで
指先の感覚を確かめながら
漁をしたことを覚えている。。。



写真手前の魚をさばく男性は
今は亡き、M機関長
肝炎で3年前に亡くなった。

冬の漁は辛いので
操業中に仕事をサボって
よくおしるこを作ったりした。

ちょっと塩を入れるのがコツだったと思う。

俺が作ったおしるこを
Mさん、旨そうに
しかもありがたく食べてくれた。



・・・急にこんなことを思い出すなんて
少し余裕がある時間を過ごせている証拠。

今日はホームグラウンド?の
島尻 南風原で過ごしているけど
明日から
糸満、宮古島、東京と場所を移す。

明日からの緊張を前に
良い時間を過ごせているように思う。

昨日の那覇はさんざんだったけど
今日一日で
気分転換できた。


願わくば
Mさんがさばくヨコワで
一杯やりたい。
醤油は鹿児島の甘口のやつがいい。

コップ半分の焼酎とポットの熱湯。

そして港に入り
Mさんの鹿児島弁(たぶん喜入町の言葉)
を聞きながら
NHKの天気予報を見て
あすの漁を占う。。。



今となってはもう叶わぬ願いだけど
その思い出だけで
平穏な時間を過ごすことができる。

俺は運のいい男だと思う。


夜空からM機関長が見ている気がした。




Posted by つよしAlberto at 00:40│Comments(0)
 
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