全てに陽があたる時

つよしAlberto

2012年08月14日 23:16

仲間が大きな事業をやり遂げた。

傍らで見る彼らの真剣さは
頼もしくもあり
切ないほどのひたむきさがあった。

大きな事業をまとめあげ
関係者に披露し
成功を収める事によって
曖昧になっていた物事の輪郭が
はっきり分かるようになる。

真っ暗闇の洋上に陽が昇るとき
それまで隠れていた事実が明るみに出る。





陽があたるのは
影ながらの努力とか
埋もれていた善行ばかりではない。

ごまかされていた事実、
虚栄、横着、卑怯さ、狡猾さ
その全てにまで陽があたる。

そしてそれは
ひとつ明るみに出ると
次々とドミノ倒しのように明らかになる。



私は私のチームでも
陽が昇るときを夢みて
活動を続けている。

いつの日からか
私は全てを明るみに出してしまおうと
決心するようになった。


それは私の内部にある
裏切りのようなものも
さらしてしまうことになるだろう。

あの日
大事な場面で力を緩めたこと
あの日
恐怖で隠れて動けなかったこと
あの日
憎しみから抜け出せなかったこと
あの日
奴を信じることを諦めたこと
そして
あの日見たことを忘れようとしたこと。。。



それでも
私は全てに陽があたる時を迎えたいと思う。
全てを明らかにしたい。

裏切りの行為ととらえられても
成し遂げておきたいことがある。

私自身に対するけじめでもある。



私には大切な仲間がいる。
でも
いつか必ず彼らと別れる時が来る。

であるならば、
私は彼らに対してなさねばならないことを
忠実に実行する必要がある。



全てを白日の下に。


流れる時間が音を立てて過ぎ去っていく。