半島にて
急に夏になった。
夕方4時
用があって
与勝半島海沿いの
畑のなかに行った。
青い空と青い海
舗装されていない農道
赤い土。。。
行き来する黒い服を着た
大量の老若男女の群れ
悲しい行事も
この天気と景色で
カラリと乾いたものに見える。
こういう言い方は故人に失礼だが
闘いの途中の休息
のような雰囲気があった。
6月も終盤で
なぜか私の意識ははっきりしてきた。
すべきことが見つかったような
晴れ晴れしい気分
潔い気分。。。
私は自分自身を気分屋だと思っているが
この開き直りに似た気分は
5,6日ほど続いている。
珍しく
そして
面白い。。。
いつまで続くかカウントしたくなる。
脱落する者
くいさがる者
攻撃される者
受身になる者
あきらめる者
追いかける者
涙する者
白ける者
ごまかす者
見つめる者
どういうわけか
私の周りは一気に二極化し始めた。
そして私は
誰を愛するべきかに気づく。
喪服の集団の中でも
私は躊躇なく私の愛する者を
見つけ出すことが出来そうだ。
何ができるかなんて
未だに分からない。
でも
ここに迷い込んだことに
後悔はしていない。
なぜそんな気分になるのか分からないが
全てを受け入れようとする力が
私自身に働き始めた。
不思議な景色
不思議な感情
そして明日東京へ向う。
私は
何を持って達成としようとしてるのだろうか。。。