地元に帰ると。
こんなにも
大事な仲間に囲まれているのに
こんなにも
切ない気持ちになるのはなぜか。
自分に問いただしたくなる。
大事に思う仲間がいるのならば
そっと手のひらで
大事に包んでいられればいいのに
言いたくないことまで
言わねばならない事態を迎えるのは何故なのか。
誤解しないで聞いて欲しいんだけど
俺は今までと違うところで
兄貴づらしたくなった。
今の仲間をないがしろに
しているわけじゃない。
一年前にそう言って地元を飛び出した。
そしてある日なにげに地元に帰る。
・・・そして現状を見る。
今朝07:20の便で石垣島に向かい
営業をすませ
最終便で那覇空港に戻り
思うところがあって
地元南風原の事務局に向かった。
事務局には明かりが灯っていて
ひとり頭を抱えている奴がいた。
彼と二人きりになったのは
何年ぶりだろうか。
沖縄本島は一日中大雨でした。
彼はそう言った。
顔に苦悩のあとを浮かべている。
どうやら
私の知らないところで
こじれていることがあるらしい。
感情のままに力を貸すか、
真実を厳しく伝えるか。
どちらが正しい行動なのかくらい
自分で分かっている。
だだ、その正しいことが
私と彼の関係を
良好にするとは限らない。
機内で読んだ小説に
こんな表現があった。
「一人でも生きられるようになることが
結果的に大切な人を救う」
真実だと思う。
だけど
それは独りよがりとは違う。。。
今の仲間
昔の仲間
二日続けて同じ台詞をぶつけた。
「一人では絶対に突破できないことを理解しろ
仲間に協力を求めないのは傲慢さの表れだ」
と。。。
一人で生きられるようになる
=
一人では突破できないことがあることを認める
ここにも
俺とよく似た性格の奴がいる。
雨はようやく止んだようだ。
石垣島の生温い潮風にさらされたのは
今日の日中になのに
今となっては遠い記憶になりそうだ。